■ネットオークションの魅力  

 オークションの魅力の一つは、売買の当事者間に独特の感情の共有をもたらす点だ。つまり、同じ商品を好きである者同士の共感である。
 さらにオークションでは、売買の当事者がお互いに評価をし会う。スムーズに売買が成立すれば、お互いに感謝の意を表す。特に丁寧な対応をすれば、信頼できる方ですとか、誠実な方ですといった評価を得ることができる。

 


■NHKBS ディベート 子供を社会化しない社会  

 現代社会は「豊かな社会」であり「消費社会」である。「豊かな消費社会」の前には「貧しい生産社会」があった。「貧しい生産社会」では小さな子供でも働くこと=生産に従事することが当然だった。そして昔は大多数の人が子供の頃から働いた。対して現代では、20代になっても働かなくていい。働かないから大人になれない。

 


■2005年体制の新しい消費社会と団塊ジュニア世代  

 このように若い核家族主体の消費から、多様な個人が消費の主役となる時代になる。これを私は「2005年体制形消費」と名付ける

 


健康志向で高まる日常的食品の消費単価

 何でもデフレの昨今だが、総務省統計局の「家計調査」によって購入単価の推移を見ると、いくつかの費目では、1990年から2000年の10年間で、ほぼ毎年一貫して単価が上昇している。

 


地方の方が東京より豊かな時代

 日本最大の消費都市はどこだろう。そりゃあ東京に決まっている。日本どころか世界最大の消費都市だと言っても誰も異論はないだろう。しかし2000年の家計調査で見ると、東京よりも富山や福島の方が豊かなのである。

 


■新有閑階級の誕生

 金はあるが時間がなく、かつ実数も増え ない正社員たちよりも、新有閑階級こそが新しい消費トレンドを生み出す可能性もある。 あえて新有閑階級を狙った戦略も必要な時代なのだ。

 


ケアの時代

 ヘアケア、スキンケアなど肉体的なケア系商品は当たり前の時代だが、これから は精神面までを含む「マインドケア」的商品がより強く求められるようになるだろう。 これからは「Care」の時代に

 


■家電

 吉祥寺にVIC(ビデオインフォメーションセンター)という店がある。もともソニーの製品を売る電器店だったらしいが、今は吉祥寺だけで8店舗を持ち、それぞれが個性的な店になっている。品揃えの中心はビデオカセット、MDなどだが、もちろんビデオデッキ、MDプレイヤー、CDプレイヤー、DVDプレイヤー、テレビなどのハードも売っている。基本的にはソニー製品だが、気に入れば他社も製品も置くようで、たとえばパイオニアの人気CDプレイヤー「ループマスター」などは売っている。



■週間大衆

 先日モーターショーに行ったら随分たくさんの若者がいた。2年前のモーターショーにも行ったが、こんなに若者はいなかった。NBAの試合を見に行ったときも、ほとんどが20代。だが、NBAならわかる。ヴィーナスフォートにもたくさんの若者がいる。これもわかる。しかし「大顔展」にもなぜか若者が大挙して押し寄せている。若者向けのイベントや場所でなくても、どこにでも若者がいる。
 もちろん今の20代は団塊ジュニア世代を含んでいるから数が多い。だがそれだけだろうか?
 ふと思ったのが『東京ウォーカー』だ。今の若者は『ウォーカー』などの情報誌で特集されたり、大きめの記事になったりしたところには、必ず押し掛けるのだ。今週は何をしようかと思ったら、まずは情報誌をチェックして毎週のイベントを考える。つまり彼らは「週間大衆」なのだ。

 


■自己肯定感

 「自己拡張感」対「自己肯定感」。これが旧人類と新人類の差だ。団塊世代より上の世代と新人類世代あるいは団塊ジュニア世代より下の世代の差である。
 終戦直後の貧しい日本からスタートした今の50〜60代は、社会の進歩に自分の成長を重ね合わせることができた。本当に自分が成長したかはわからないが、社会の進歩と併せて自分の存在もどんどん拡大・拡張していくように感じることができた。ある意味で幸せな世代だ。
 しかし、社会が豊かになってから育った世代は、社会に自分を重ね合わせても拡張感は味わえない。それでも自己拡張感を味わいたい者は自己啓発講座と新興宗教に引きつけられた。
 逆に自己拡張しようと思わない者は、ありのままの自己肯定感を求めた。それが解散するスピードの歌の本質だった。最近の歌は心にしみないと自己拡張世代は言うが、自己肯定感を求める世代にとっては心にしみる歌だったのだ。

 


第二世代消費

 『アンアン』の3/17日号が1970年代を特集している。『アンアン』自体が70年の創刊で、今年創刊30周年ということもあるが、ストリートファッションや家具・インテリアの世界でも70年代的な、少しキッチュなモダニズムへの注目が高まっていることが背景にあることは言うまでもない。
 『JJ』の4月号もニュートラ特集。「ママの時代に流行ったJJルックが帰ってきた!」というコピーが表紙に踊っている。『JJ』最初の読者といえば今から25年前の女子大生。だからその娘はもう女子大生になっているのだ。
 それは、70年代以降の高度消費社会を謳歌した世代、その象徴としてのアンノン族やJJガールがついに第二世代に突入したことを意味する。不況とは言いながら、若いシングルの消費力は強い。ミレニアム消費などと言うより、第二世代消費と言うべきものが時代をリードしているのだ。



情報戦略

 最近、ある仕事の都合で女性誌をたくさん見る機会があった。「アンアン」「ノンノ」「JJ」くらいしかなかった20年前と比べると、今は雑誌の数がたくさんあるが、それでも一番売れている雑誌は高校生なら「ノンノ」、女子大生なら「JJ」「CanCam」、OLなら「MORE」「with」であり、これらの定番雑誌の強さは不動である。どの雑誌も情報量 が多く、読者のタイプ別に着こなし方を詳しく教えてくれるので、役立つ参考書として使われているようだ。
 高校生向けでは最近「CUTIE」「Zipper」といったストリート系ファッション誌、「Cawaii」「egg」などのコギャル雑誌も人気が高い。しかし最近は「ノンノ」のような流行慎重派向けの雑誌もストリート系ファッションを取り入れ出したので、一気にストリート系が一般 化。当初は一部の裏原宿系だけの流行かと思われたが、今や完全に全国的なファッションになった。やはりファッションビジネスにとって雑誌情報の力は重要なのである。
 また「TokyoWalker」も読者の半数は女性らしい。誌面がきれいで、レイアウトがわかりやすく、ページ数が厚すぎず、まるめても持ち歩ける。そして情報面 では、アフター5に映画を見て、ちょっと食事をして、お茶をしてという若い女性の行動に即して作られている。また、映画だけでなく、テーマパークやショッピングセンターなどの特集も多い。そうした特長が女性に支持されているようだ。今の30代女性は「Hanako」世代だが、20代は「Walker」世代なのである。
 このように女性のファッションや行動に対する雑誌情報の影響力は今ますます強まっているようだ。先日ヴィーナスフォートに行ったときも、そのことを強く感じた。
 ヴィーナスフォートは、ある意味でデベロッパーのこだわりを捨てて、最大公約数の若い女性がよろこぶという視点だけで作られている。だから、「JJ」や「MORE」に出てくるブランドがすべてそのまま集まっている。
 だから、店内を歩いていても、ショッピングセンターというより、まるで雑誌をめくっているような印象がする。客の方も、そこでは、知らないブランドを探すというより、雑誌に出ているブランドが、テーマパーク的環境の中でどのように魅力的に演出されているかを楽しみに来ているように思える。つまりそこでは、物と情報と環境がワンセットになって客を満足させているのである。そこに現代における消費喚起戦略の本質がある。

 


■ガングロママ

 ガングロ世代が母親になりだした。あの格好のままで子ども連れで街を闊歩している。

 


■GAPママ

 GAPは親子お揃いブランドの定番。

 

第二次ベビーブーム世代女性の好きな食べ物

 先日某所で講演するために第2次ベビーブーム世代の好きな食べ物を簡単に調べてみた。バラバラなようで一定の傾向が見えるのが面 白いので、ランダムだがそのまま掲載する。



■散歩市場

 私は東京の街を歩き回ることが多いが、最近はマーケティングのために若者の街を歩くだけでなく、ゆえあって中高年の好む街もよく歩いている。深川や等々力渓谷などにも行ったが、そういうところに行くと、本当に今は散歩ブームなのだなあと実感することが多い。
 定年退職後の男性とその妻という2人組が多いのはもちろんだが、まだ定年後とは思えぬ 団塊世代男性とその妻という2人組も多い。早期退職したのか、一時帰休中なのかは知らないが、団塊世代の場合、デジカメを持っていることが多いように見える。
 一番多いのは言うまでもなく60代以上の女性の集団だが、男性の3,4人組も少なくない。根津に非常に古い木造3階建ての串焼屋があるが、70代男性4人組が、その建物を見上げて、やあ、よく残ってましたなあ、と歓声を上げているのを聞いたときは、思わず、みなさんもねえと言いたくなった。それほど高齢者の散歩も盛んだ。



■団塊ジュニアと住宅

 この1年の雑誌の特集を見ると、カフェ、家具、住宅の特集が多い。特にこの半年は、建築家に注文する住宅とか、デザイナーズマンションに関する特集が『ブルータス』『ペン』『マンスリー・メモ』『エスクワイヤ』などの男性誌で毎号のようにくまれている。
 こうした流行の背景には第二次ベビーブーム世代が30代に入り、住宅市場に参入し始めたことがある。折しも地価下落と都心居住、都市再生が叫ばれる中、港、渋谷、中央区などではマンション供給が盛んであり、30代の人口が増加しているという。ここに第二次ベビーブームが来れば、さらに住宅市場の拡大が期待できるというわけだ。



■ハッピー・マニアと美人願望

 安野モヨコの『美人画報ハイパー』がベストセラー化している。これはコスメ雑誌『VOCE』の連載をまとめたもので、安野があらゆる化粧品と美容テクニックを使って美人に生まれ変わるという、一種の体験記だ。



■大人が愛を消費する時代

 『東京カレンダー』『日経おとなのOFF』といった大人向け情報誌が売れているようだ。おそらく狙いは『TokyoWalker』『CanDoぴあ』などの若者向け情報誌の卒業生。ちょうど30代に入り始めた第二次ベビーブーム世代であろうが、もちろん30代全般 あるいは40代も読んでいるであろう。
 これらの雑誌の特徴は、第一に鍋料理、鮨、旅館などの和志向が強いこと。本レポートでもすでに何度か紹介したとおり、今、和志向が強まっている。ファストフードやイタメシなどに飽きたと同時に、30代にさしかかった第二次ベビーブーム世代が、健康上の理由や、本物志向から和食志向を高めている。また、長引く不況の中で癒しを求める気分が和志向を強めていると言える。